雨女、西日本へ。
東京という街は、とてもあかるい。
ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
けたたましく騒ぎ出したiPhoneがクソ程うるさくて叩き割ってやりたい。
「23:18」
寝すぎた。
最低でも23:25には家を出なければならない。
バスは新宿24:30発だ。
靴を履いて立ち上がると、鏡が全身を写す。肩にかけたバックが自分の予想をはるかに上回り膨らんでいてギョっとした。
深呼吸と共にギュッと大きく目をつむって一瞬。息を吐くのと同時に目を開き、素早く靴を脱いだ。
走って階段を登り降りし、急いでガラガラに荷物を入れ替える。
玄関を出る時、時計は23:25を指していた。
やれば出来る。
いつものように玄関横の鉢植えを横切ると、声がした。
あの紙切れが、脳内で喋っているのだ。
ヨーロッパへ旅行中の両親が私へ残したto do リスト。
第1項目
“「毎日朝 鉢植えに水遣り」”
明日の予想最高気温は驚異の32℃、帰宅は明後日の夜になるだろう。
水をやらず出掛けたとするならば丸2日間飲み水を与えないという事それはつまり、彼等を殺す事と同意では?
……知らねぇよ!!!
キレつつ急いでホースを手に取り水をまく。
予想通り目の前でドアが閉まった電車を見送る大荷物のドすっぴんアラサー女。
やれば出来る #とは。
金曜深夜の上り電車。
信じられない程空いている座席を照らす淋しい電気の色が、やけに、眩しい。
イヤホンを耳につけ、再生する曲はもちろん“アンダルシアに憧れて”。
マッチ(わたし)「「ちょっと遅れるかもしれないけれど
必ず行くからそこで待ってろよ」」
誰か彼女に伝えてくれよ
ホームのはじで待ってるはずさ…
数分後。
車内の窓に映った自分の顔を見た途端、思い出した様に絶望が煙の渦となって私を包みこむ。
嗚呼、何故だ。
何故、私はハーフに産まれなかったんだろう。
以前母親にそう愚痴をこぼした事があったが、返ってきた答えがものすごかった。
あんたハーフじゃん。東京と長野の。
まったく殺意を覚えた。
払っても払っても纏わりつく絶望やちょっとした殺意、重たい荷物や重たい想いなどを身に纏いつつ。
ようやくバスに乗りこんだところで私の旅はやっとスタートラインに立った。
いざ。大阪へ。
鳴ってる音楽はこのふたつ。
磔にしてた
好きの炎
身に纏い
戦うよ
(ドラマ/戸塚祥太)
切り札を隠し持っているように思わせてるカードは
実際は何の効力もない
だけど捨てないで持ってれば
だけど捨てないで持ってれば
何かの意味を持つ可能性はなくはない
(幻聴/Mr.Children)
東京という街は、とても、明るい。
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ちょっとここまで書いたけどだいぶ飽きそうなんでやめます。
話なげぇんだ。おれ。
一時間の出来事を、なんならハーフのくだりまで起きてから30分間位の話だからね。
よくもここまで伸ばせるね。
特技だね。
何が言いたかったかっていうと、大阪行って京都回って帰ってきたよって話ッス。
大阪城、初めて行きました!
そこから京都の八坂神社とずっと行きたかった喫茶ソワレに行けた( ˆoˆ )
やっぱ、大阪より京都ッス。
自分、京都がスキッス。
オオサカジンコワイ!
今、おつかいで目的地の駅で降り立ったんですけれど、出口出て2分後にものすごい豪雨になった私の話はしないで下さい
【追記】
おつかい、都民銀行で口座開設、というミッションだったんだけど。
免許証提示して必要事項明記してみたら「既に口座をお持ちのようですけれど…」と言われ、????ってなって、んー。と思っていたら、え…三井住友銀行ですよね?と聞かれ更に?????。
一瞬後、すべてに気付き平謝りで飛び出し走って豪雨の中都民銀行へ。
都民銀行にたどり着き、必要事項記入して判子押して。10分ほどで作りますと言われ待ってたら、「シャチハタでは作れないんです…」って言われた私の話はやめて下さい!!!!!!ですよね!!!知ってた!!!!!!